型枠
鹿児島県曽於市
インドネシア
8名

技能実習生を受け入れて変わったことは何ですか?
最も感じたのは、日本人職人一人ひとりの意識が大きく変わったことです。型枠工事は体力も技術も必要な仕事ですが、実習生たちは不慣れな中でも一生懸命ついてきてくれます。その姿を見て、「俺たちももっと頑張らないと」と日本人の若手や中堅も刺激を受けていました。
また、教える側も「どうやって伝えたら分かりやすいか」を考えるようになり、現場の指導や手順が見直され、結果として全体の作業効率も上がりました。チームとしての一体感が強まったと実感しています。最初は不安もありましたが、今では「実習生がいる現場の方が雰囲気がいい」と感じるくらいです。
実習生とのコミュニケーションで工夫していることは?
「まずは相手の話をしっかり聞くこと」。これに尽きると思います。
実習生は日本語が得意とは限りませんが、こちらが誠意を持って向き合えば、言葉が完璧でなくても通じ合えるようになります。大切なのは一方的に指示を出すのではなく、「今どう思ってる?」「困ってることはない?」と声をかけることです。
現場では指さし確認やジェスチャー、簡単なイラストを使った説明も取り入れています。また、休憩時間に雑談をしたり、食事を一緒にするなど仕事以外でも関係を深めることを意識しています。組合の通訳を通じて実習生の思っていることや悩み事などを聞くように機会を設けて気持ちのすれ違いがないよう努めています。
受け入れを検討している企業様へアドバイスをお願いします
外国人技能実習生は単なる労働力の補充ではありません。しっかり向き合って、一緒に働く仲間として受け入れることで職場全体が変わります。
型枠の現場はチームワークが要です。だからこそ、文化や言葉の違いがある中でも、日々の積み重ねで「信頼関係」を築くことが大事です。受け入れる側がしっかりと受け入れる準備と心構えを持てば、実習生も必ず応えてくれます。
はじめは不安もあるかもしれませんが、制度の仕組みや支援は整っており、信頼できる監理団体と連携すれば、導入までの流れもスムーズです。実習生の努力に触れ、職場がひとつにまとまる体験は、きっと企業にとっても大きな財産になります。