美しい農地に恵まれ、玉ねぎやイチゴ、ハウスみかんなど数々の名産品を誇る佐賀県の農業。しかし現場では今、高齢化や担い手不足が急速に進行し、「作業の手が足りない」「今後の経営をどう継続していくべきか」と頭を悩ませている農家様も多いのではないでしょうか。

農林水産省の「2025年農林業センサス」のデータでも示されている通り、全国的に農業従事者の減少は避けて通れない課題となっています。そうした中、作業の省力化と並ぶ重要な選択肢として注目を集めているのが「外国人技能実習生」の活用です。

「個人農家でも受け入れられるの?」「言葉や生活面のサポートはどうすればいい?」「2027年にスタートする育成就労制度とは?」といった疑問や不安をお持ちの方へ向けて、本記事では技能実習生を受け入れる具体的な手順や注意点、佐賀エリアで利用できるサポート体制まで分かりやすく解説します。

この記事で分かること

  • 佐賀県農業の現状と外国人技能実習生が必要とされる背景
  • 申し込みから配属までの流れと、個人・法人ごとの受け入れ条件・人数枠
  • 現場で直面しやすい「言葉の壁」や「生活環境」を整えるための具体策
  • アジアアグリ協同組合が九州・佐賀エリアで提供する手厚い監理・通訳サポート
  • 2027年4月から施行される新しい「育成就労制度」のポイントと準備

佐賀県農業の人手不足と外国人材の活躍

統計データに見る農業の担い手不足

佐賀県は、玉ねぎやイチゴ、ハウスみかんなど、多くの特産品を生産する農業が盛んな地域です。一方、日本の農業では、農業経営体や農業従事者の減少、高齢化が大きな課題となっています。

農林水産省が公表した「2025年農林業センサス結果の概要(概数値)」によると、全国の農業経営体数は82万8千経営体となり、2020年と比べて23.0%減少しました。また、個人経営体の基幹的農業従事者は102万1千人で、5年前と比べて25.1%減少しています。

こうした状況の中、佐賀県においても、農業の担い手確保や経営を継続していくための人材確保は重要な課題です。

今後も安定した農業経営を続けていくためには、作業の効率化や省力化とあわせて、外国人材を含む多様な担い手の活用を検討することも選択肢の一つとなっています。

農業現場で活躍する外国人技能実習生

外国人技能実習制度は、我が国で培われた技能等を開発途上地域等へ移転し、人材育成に協力することを目的とした制度です。

そのため、技能実習制度を単なる「人手不足を解消するための制度」として利用することは適切ではありません。

一方、適正な技能実習を実施する中で、外国人技能実習生が農業の現場で活躍しているケースは全国各地にあります。

農業分野では、耕種農業や畜産農業など、技能実習の対象となる職種・作業が定められており、実習実施者は認定された技能実習計画に基づいて技能実習を行う必要があります。

外国人材を受け入れる際には、制度の目的やルールを正しく理解し、実習生が技能を身につけられる適切な環境を整えることが重要です。

農業技能実習生を受け入れる具体的な流れと条件

申し込みから配属までの主なステップ

団体監理型で技能実習生を受け入れる場合、相談を始めてから実際に農場へ配属されるまでには一定の準備期間が必要です。

国籍や送出機関、申請状況、受け入れ先の準備状況などによって期間は異なりますが、余裕をもって早めに準備を進めることが大切です。

一般的には、次のような流れで受け入れ準備を進めます。

  • 監理団体への相談・申し込み
  • 求人条件の確認と候補者の募集
  • 現地またはオンラインでの面接・選考
  • 技能実習計画の作成
  • 外国人技能実習機構(OTIT)への技能実習計画の認定申請
  • 在留資格認定証明書など、入国に必要な手続き
  • 入国前の準備・学習
  • 入国後講習
  • 技能実習実施者への配属・技能実習開始

実際には多くの書類や確認事項があるため、初めて受け入れる農家様だけですべてを進めるのは簡単ではありません。

監理団体と早い段階から相談し、必要な準備やスケジュールを確認しておくことが重要です。

個人農家と農業法人における受け入れ条件

技能実習生は、農業法人だけでなく、一定の要件を満たした個人農家でも受け入れることが可能です。

ただし、受け入れにあたっては、技能実習を適正に実施するための体制を整える必要があります。

例えば、技能実習指導員や生活指導員を配置するほか、実習生が安全かつ健康に生活できる宿泊施設を確保することなど、さまざまな要件があります。

また、受け入れられる技能実習生の人数にも上限があります。

一般的な団体監理型技能実習における基本人数枠では、実習実施者の常勤職員数が30人以下の場合、第1号技能実習生の基本人数枠は3人です。

ただし、第1号技能実習生の人数は実習実施者の常勤職員総数を超えることができないなどの制限があります。また、技能実習の区分や受け入れ状況などによって人数枠が異なる場合があります。

そのため、「自分の農場では何人受け入れられるのか」を事前に監理団体へ確認することが大切です。

初めての受け入れで知っておくべき注意点と対策

言葉の壁を乗り越えるコミュニケーションの工夫

初めて外国人技能実習生を受け入れる農家様にとって、不安になりやすいポイントの一つがコミュニケーションです。

日本語を学んでいても、農業特有の道具の名称や作業上の細かな指示まで、最初から正確に理解できるとは限りません。

そのため、口頭で説明するだけではなく、実際に作業を見せたり、写真やイラストを使った作業マニュアルを用意したりすることが効果的です。

特に農業では、農業機械や刃物、高所作業などを伴うことがあります。安全に関する指示については「伝えたつもり」で終わらせず、本人が正しく理解しているか確認することが重要です。

必要に応じて翻訳アプリや通訳なども活用しながら、日頃からコミュニケーションを取れる環境を整えましょう。

実習生が安心して暮らせる生活環境の整え方

技能実習生を受け入れる際には、仕事だけでなく、日本で安心して生活できる環境を整えることも重要です。

適切な宿泊施設を確保し、生活に必要な設備についても事前に準備します。

また、初めて日本で生活する実習生にとっては、ゴミの分別・収集ルールや交通ルール、買い物、公共施設の利用方法など、日常生活のさまざまな場面が慣れないものです。

生活上のルールについて分かりやすく説明するとともに、困ったときに相談できる環境を作ることで、地域住民とのトラブル防止にもつながります。

仕事と生活の両面から実習生を支えることが、安定した技能実習を続けるうえで大切です。

アジアアグリ協同組合が提供するサポート体制

佐賀県を含む九州エリアにも対応

初めて技能実習生を受け入れる場合、監理団体選びは重要なポイントです。

アジアアグリ協同組合では、佐賀県を含む九州全域を対応エリアとし、外国人技能実習生の受け入れをサポートしています。

技能実習生の募集・面接から各種申請、入国後のサポートまで、受け入れに必要となるさまざまな手続きを支援しています。

制度上必要となる監査や訪問指導などを通じて、技能実習実施者と実習生の双方をサポートします。

「初めて外国人材を受け入れるので何から始めればよいか分からない」という農家様も、受け入れ可能人数や必要な準備などを事前に相談できます。

通訳・生活面まで含めたサポート

外国人技能実習生の受け入れでは、入国して農場へ配属されたら終わりではありません。

仕事や生活の中で、言葉の問題や文化・生活習慣の違いなど、さまざまな悩みが生じることがあります。

アジアアグリ協同組合では、ベトナム語・インドネシア語・ミャンマー語・英語の通訳スタッフによる対応を行っています。

仕事上のコミュニケーションだけでなく、日本での生活についても相談できる環境を整えることで、技能実習生と受け入れ農家様の双方を支援しています。

また、アジアアグリ協同組合では農業分野をはじめ幅広い職種で外国人材の受け入れを支援してきた実績があります。

外国人材の受け入れに関する制度は複雑であり、今後は育成就労制度への移行も予定されています。最新の制度に対応しながら受け入れを進めるためにも、専門的な知識を持つ監理団体へ相談することが大切です。

農業の技能実習に関するよくあるご質問

受け入れ人数にはどのような制限がありますか?

技能実習生の受け入れ人数には上限があり、実習実施者の常勤職員数や技能実習の区分などによって異なります。

一般的な団体監理型技能実習の基本人数枠では、常勤職員数30人以下の場合、第1号技能実習生は3人が基本人数枠です。

ただし、第1号技能実習生の人数は常勤職員総数を超えることができないなど、別途適用される制限もあります。

個人農家様でも、必要な要件を満たしていれば技能実習生を受け入れることは可能です。

実際に何人まで受け入れられるかについては、農場ごとの状況によって異なるため、事前にご相談ください。

実習生が病気や怪我をしたときはどうすればよいですか?

技能実習生についても、適用要件に応じて健康保険など日本の公的医療保険制度の対象となります。

病気や怪我が発生した場合には、必要に応じて医療機関を受診します。

また、業務中や通勤中の怪我などについては労災保険の対象となる場合があります。緊急時の連絡方法についても、受け入れ前に監理団体と確認しておくことが大切です。

育成就労制度への移行で何が変わりますか?

現行の技能実習制度は発展的に解消され、新たな「育成就労制度」が2027年4月1日から施行されます。

育成就労制度は、外国人の人材育成と人材確保を目的とし、原則3年間の就労を通じて「特定技能1号」の水準の人材へ育成することを目指す制度です。

現行の技能実習制度とは制度設計が大きく変わるため、外国人材の受け入れを検討している農家様にとっても重要な変更となります。

今後、外国人材の受け入れを検討する場合には、技能実習制度だけでなく、育成就労制度への移行スケジュールや最新のルールも確認しながら準備を進める必要があります。

アジアアグリ協同組合でも、制度改正に関する最新情報を確認しながら、外国人材の受け入れを検討する農家様をサポートしていきます。

まとめ:外国人材とともに佐賀の農業の未来を考える

農業経営体や農業従事者が減少する中、農業の担い手をどのように確保していくかは重要な経営課題の一つです。

外国人技能実習制度は、技能等の移転を通じた人材育成を目的とする制度であり、受け入れには技能実習計画の認定をはじめ、適切な指導体制や生活環境の整備など、さまざまなルールがあります。

その一方で、制度を正しく理解し、適切な受け入れ体制を整えることで、外国人材が農業現場の一員として活躍しているケースもあります。

さらに、2027年4月1日からは、人材育成と人材確保を目的とする新しい「育成就労制度」がスタートします。

外国人材の受け入れを検討する際には、現在の技能実習制度だけでなく、今後の制度変更も踏まえて早めに情報収集を始めることが大切です。

佐賀県で技能実習生や今後の育成就労制度による外国人材の受け入れを検討されている農家様は、まずは自農場で受け入れが可能か、必要な準備や費用、スケジュールなどを確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。

【著者情報】

外国人技能実習生の適切かつ円滑な受け入れをサポートする監理団体です。累計1,519名の受け入れ実績、契約企業数184社を数え、豊富な実績と経験に基づいたサポート体制を構築しています。(2026年5月時点)4か国(ベトナム語・インドネシア語・ミャンマー語・英語)の通訳が常駐しており、実習生に対し切れ間のないサポートを行っております。法令遵守の徹底はもちろん、現場の課題に即したきめ細やかなアドバイスで、企業の皆様の安定した運営をバックアップいたします。外国人技能実習生・外国人労働者の受け入れでお困りの方はお気軽にご相談ください。

福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県で外国人技能実習生の受け入れに興味がある方は、当組合までお気軽にお問い合わせください。

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