林業
男性
ミャンマー
三好産業株式会社様について
三好産業株式会社様は、昭和38年の創業以来、鹿児島県内を中心に「木材チップの製造」や「伐採・造林などの作業請負」を行ってこられました。製造された木材チップは製紙原料や木質バイオマス発電の燃料として活用され、伐採・造林業務においては、主に国有林の作業を請け負っています。
また、責任ある素材生産業者として自然環境の保全に努めるほか、持続可能な林業を目指し、早生樹であるコウヨウザンの植え付けにも取り組んでいます。
さらに、2023年5月には「責任ある素材生産事業体認証制度(CRL認証制度)」において、最高評価である三つ星の認証を取得しました。

日常の実習(業務)内容について教えてください
現在の主な仕事は下刈り作業です。これは、植えた苗木の周囲に生えてくる雑草や低木を刈り取る作業で、苗がしっかり育つためにとても重要な仕事です。刈払機を使って広い山林の中を動き回るので、体力が必要ですが、作業を終えた後の達成感は大きいです。
また、下刈りだけでなく、苗木の植え付け作業も行っています。
夏場は特に暑さとの戦いです。そのため、朝4時には寮を出発し、6時前には山に到着して作業を開始します。暑くなる前に作業を終えるようにし、午前11時から12時頃には下山して帰宅します。とてもハードですが、自然の中で働ける環境に感謝しています。
実習ができるようになるために努力したことを教えてください
最初は道具の使い方や日本語の理解など、分からないことが多くて戸惑いました。しかし、先生方や企業の方が一つひとつ丁寧に教えてくださるので、それを「絶対に覚える」という気持ちで毎日取り組んでいます。
林業には日本語でも難しい専門用語がたくさんあるため、自分で母国から持参した「用語集」を時間があるときに何度も見返して暗記しました。また、金曜日の夜は日本語や林業の勉強をしています。
勉強は決して簡単ではありませんが、「もっと上手に作業できるようになりたい」「職場の人ともっとコミュニケーションをとりたい」という思いが、私のモチベーションになっています。
日本で苦労したことや、助けられた経験・感謝していることを教えてください
日本で生活を始めて一番困ったのは、ゴミの分別でした。母国ではあまり細かく分ける習慣がなかったため、最初はどのゴミが「燃えるゴミ」なのか、「資源ごみ」なのか分からず、間違えてしまうこともありました。
でも、そのたびに優しく教えてくださり嬉しかったです。今では地域のルールも覚え、しっかり分別できるようになりました。
また、日本での生活に慣れるために、企業の方がミャンマーの味付けと似ているベトナム料理のお店に連れて行ってくたりなど、生活面でもたくさん支えていただいています。日本で慣れない生活に不安もありましたが、職場の方々の温かいサポートがあったからこそ、前向きに頑張ることができています。